更年期とヨガ

アイアンガーヨガでは更年期と呼ばれる時期の捉え方、ヨガで取り組める内容を教えてくれています。

BKSアイアンガー師の娘であるギータアイアンガー師がそれらをまとめた本を出版しています。しかし、現在のところその本はドイツ語での出版のみで日本語訳が出版されていません。

一日も早く日本語訳が出るのを待ち望んでおります。

この書籍は更年期の女性に向けたヨガ実践や生活スタイルのアドバイスを提供し、ヨガが内的な認識と調和に貢献できることを強調しています。

参考書籍:Iyengar-Yoga in der Menopause

著者:Geeta S. Iyengar , Rita Keller , Kerstin Khattab 

更年期の女性へのアドバイスが満載

  1. 運動習慣の適応:
    更年期において、運動習慣を築くことの重要性が強調され、ヨガがその一部として推奨されています。
  2. アーサナの配置:
    アーサナ(ヨガのポーズ)は、閉経前から閉経後にかけて、スパイラル状に配置されるべきです。これにより、個々の体質に合わせたポーズの練習が可能になります。
  3. 内的認識とヨガ:
    ヨガは内的な認識を深める手段であり、異なる文化や信念背景の人々に共通して適用可能です。
  4. ヨガの平等性:
    ヨガは全ての人に平等で、特定のヨガ用具がなくても代替方法が存在します。
  5. 女性のアイデンティティと更年期:
    更年期の女性は、感情やホルモンの変動を経験し、新しいアイデンティティを見つけることができます。

■更年期の女性に対してヨガはおすすめで、内面の調和と自己認識に寄与

更年期において女性の体は多くの変化を経験しますが、ヨガの実践はこれらの変化に対処し、心身のバランスを保つ助けとなります。

アーサナ(ポーズ)の実践は身体的な健康に寄与し、またヨガは内的な認識を深め、ストレスの軽減や感情の安定にも効果があります。

ヨガは個人の体質や背景に応じてアプローチが変わるため、多くの人々がそれぞれのニーズに合わせてヨガを実践することができます。

アーユルヴェーダ『秋』のアドバイス

アーユルヴェーダの観点から秋におすすめのアドバイスをいくつかお伝えします。

個々の体質に合わせて微調整が必要ですので参考程度にご活用ください♡

体を暖かく保つ

秋は冷え込みが増す季節です。

体を温かく保つため、温かい飲み物を摂ること、温かいスープや温かい料理を好んで食べることが重要です。

ジンジャーティーやスパイスの効いた料理がおすすめです。

デトックス

秋はデトックスの季節でもあります。

穀物や新鮮な野菜を摂ることで体内の毒素を排出し、内臓の調子を整えましょう。

ウコン(ターメリック)

秋はウコン(クルクマ)を取り入れるのが良い季節です。

ウコンは抗酸化作用があり、免疫システムをサポートします。

ウコンティーなどで摂ることを検討してみてください。

体を動かす

秋は適度な運動が大切です。

ウォーキング、ヨガなどの穏やかな運動で体を活性化しましょう。

睡眠

良質な睡眠を確保しましょう。

規則正しい生活リズムや就寝前のリラックスで質の高い睡眠を得られます。

ストレス

秋にはストレスが増加しやすい季節でもあります。

リラックスの時間を持ち、瞑想や深呼吸などのリラクゼーション技法を取り入れましょう。

まとめ

以上を参考に個人の体質に合わせてこれらのアドバイスを調整し、バランスを取ることが大切です。

季節の変わり目はいつも以上にご自愛ください♡

ヨガスートラ第一章5節

ヨガスートラ(Yoga Sutras)は、古代のヨガ哲学の重要なテキストで、スリ・パタンジャリ(Sri Patanjali)によって書かれました。

第1章の5節は以下のようになっています(サンスクリットの原文と英語の翻訳)

サンスクリットの原文

वृत्तयः पञ्चतय्यः क्लिष्टाक्लिष्टाः॥५॥

英語
vṛttayaḥ pañcatayyaḥ kliṣṭākliṣṭāḥ||5||

カタカナ

ヴリッタヤハ パンチャタイヤハ クリシュタークリシュターハ

意味

この節の翻訳について、一般的に言われている意味は次の通りです。

この節は、ヨガの実践が喜びと苦しみへの執着を軽減する方法を示唆しています。

ヨガの目的は、心と身体の調和を取り、内面の平穏と精神的な自由を追求することであり、この節はその道の一部を説明しています。

直訳すると

心の働きは5種類あり、苦しみをもたらすものと、もたらさないものがある。

パタンジャリのアシュタンガヨガ

パタンジャリのアシュタンガヨガは、古代インドの哲学者であるパタンジャリによって確立されたヨガの体系です。

アシュタンガヨガは、精神的な安定と肉体的な調和を追求するための8つのステップから成り立っています。

これらのステップは以下の通りです。

  1. ヤマ(倫理規範):暴力、不正、欲望、嘘、貪欲などの負の行動から遠ざかることを意味します。
  2. ニヤマ(個人的規律):純潔、満足、自己研鑽、自己犠牲など、良い行動と品行を養うことを指します。
  3. アーサナ(ポーズ):ヨガのポーズや体位を通じて身体の調和と健康を追求します。
  4. プラーナヤーマ(呼吸の制御):正しい呼吸法を学び、エネルギーの調整と制御を行います。
  5. プラティヤーハーラ(感覚の制御):感覚器官を制御し、外部刺激に対する反応を抑えます。
  6. ダーラナ(集中力):意識を一点に集中させ、内面の平静を追求します。
  7. ディヤーナ(瞑想):深い瞑想状態に達し、自己の本質を理解します。
  8. サマディ(啓示):最終的な目標であり、真実や宇宙の本質を理解し、精神的な解放を得ます。

アシュタンガヨガは、身体と精神の健康を促進し、内面の成長と調和を追求するための総合的なアプローチです。

アサナの練習は8つのステップのうちの一つ

ヤマ、ニヤマを意識して実践する事も重要です♡

Invocation to patanjali

パタンジャリへの祈り

クラスの初めに唱えます。

ヨガを現代に伝えて下さったパタンジャリに感謝し、今日のヨガの練習が無事に出来ます様にという気持ちも込めて祈ります。

ヨガスートラ 第1章4節

ヨガスートラの第1章4節(Sutra 1.4)は、次のように記述されています

“वृत्तिसारूप्यमितरत्र॥४॥”

ローマ字

“vṛttisārūpyamitaratra”

カタカナ

ヴリッティサールーピャミタラトラ

単語

「vṛttisārūpyam」

(心の活動が本質と同じである)

「itaratra」(他の場合において)

意味

このスートラは、通常、心の活動や思考が私たちの本質とは異なるものであることを指摘しています。

ヨガの目的は、心の活動や思考の乱れ(vṛttis)を静め、本来の純粋な本質にアクセスすることです。それによって、我々は内面の平和と調和を実現し、真の自己を発見することができます。

このスートラは、ヨガ実践者に対して、心の波動や思考の乱れから離れ、本質的な純粋性にアクセスする方法を模索するように促しています。

ヨガスートラ 第1章3節

「ヨガスートラ」は、古代のヨガ哲学のテキス

トで、パタンジャリによって編纂されました。

第1章第3節

サンスクリット語

तदा द्रष्टुः स्वरूपेऽवस्थानम्॥३॥

ローマ字

Tadā draṣṭuḥ svarūpe’vasthānam॥3॥

カタカナ

タダー ドラシュトゥフ スヴァルーペーヴァスターナム

「そのとき、観察者(ドラシュツ)は自己の真の本質(スヴァルーペ)に安住する。」

この節は「ヨガスートラ」の第1章(サマーディ・パーダ)の中で、ヨガの実践における重要な概念である「スヴァルーペ」(真の本質)に言及しています。

ヨガの目的は、個体の真の本質を認識し、その本質に安住することです。

この節では、ヨギが瞑想や内省などの実践を通じて、自己の本質を理解し、それに基づいて平和と調和を見出す過程が説明されています。

ヨガをしながら、自分に自分で質問するようにすることからはじめ

崇高な道にいずれ近づいていけるように思います。

アーユルヴェーダ:プラクリティの考え方

アーユルヴェーダのプラクリティは、個々の体質や生まれ持った特性を表す重要な概念です。

ドーシャ

アーユルヴェーダでは、人々は3つの主要なプラクリティ、ヴァータ、ピッタ、カパの組み合わせで表現されると考えられています。

これらの要素は

  1. ヴァータ(風とエーテルの要素): ヴァータのプラクリティを持つ人は、活発で創造的であり、変化に適応しやすい傾向がありますが、不安定さや不規則な特性も持ち合わせています。
  2. ピッタ(火の要素): ピッタのプラクリティを持つ人は、熱意があり、決断力があり、エネルギッシュですが、過度な競争心や炎症の傾向があるかもしれません。
  3. カパ(水と土の要素): カパのプラクリティを持つ人は、安定感があり、忍耐強く、クールでバランスが取れていますが、重さや怠惰の傾向もあります。

アーユルヴェーダでは、これらのプラクリティが個々の体調や健康に影響を与え、バランスを保つために適切な食事、ライフスタイル、医療アプローチを選択するのに役立つと考えられています。

ドーシャチェック

正確な診断はアーユルヴェーダ医師による診断が必要ですが、簡易的に診断をしてくれるサイトがいろいろあるので、利用をしてみてください。

参考

https://spaceylon.co.jp/user_data/doshacheck/check.php

自分の特徴を知ると、納得がいく感じがあり

特徴に合わせた暮らし方をする事で、体調も整いやすくなります✨

アーユルヴェーダでは以下を考慮してアドバイスしています。

体質や特徴

季節

時間

年齢

アーユルヴェーダってなんですか?

季節の変わり目や、年齢、体調変化によって調子がイマイチ…という事ってありますよね。そんな時に助けになってくれるかもしれません♪

アーユルヴェーダとは何か基本概念をご紹介します。

アーユルヴェーダ

アーユルヴェーダは、古代インドの伝統的な健康と治療のシステムで、バランスと調和を重視する独自のアプローチを持っています。以下では、アーユルヴェーダの基本をわかりやすく説明します。

三大要素(トリドーシャ)

アーユルヴェーダでは、三大要素として「ヴァータ」(風)、「ピッタ」(火)、そして「カパ」(土と水)を認識しています。これらの要素が体内でバランスを保つことが健康の秘訣です。

個人の体質

人々は、トリドーシャの異なる組み合わせを持っています。これを「プラクリティ」と呼び、それぞれの体質に合った食事、ライフスタイル、治療方法を選択します。たとえば、ヴァータ優勢の人は温かい食べ物が適しているかもしれません。

食事と栄養

アーユルヴェーダでは、食事が健康に与える影響が重要視されます。新鮮で季節に合った食材を摂り、トリドーシャに合った食事を心がけます。また、消化力を高めるために食事の時間や方法にも注意が払われます。

ハーブと自然療法

アーユルヴェーダはハーブ、植物、ミネラルなどの自然療法を用いて治療を行います。特定のハーブやオイルを使用して体内のバランスを回復し、病気の予防や治療に役立てます。

ヨガ

ヨガはアーユルヴェーダの一部であり、体の柔軟性を高め、ストレスを軽減し、トリドーシャのバランスを保つのに役立ちます。ヨガのポーズや呼吸法も重要です。

季節とライフスタイル

季節や自然環境の変化に合わせて生活を調整します。寒い季節には温かい食事や睡眠を重視し、暖かい季節にはクールな食事や運動を取り入れます。

バランスと調和

アーユルヴェーダの最終目標は、体内のバランスと調和を保つことです。体内の不均衡が病気の原因と考えられ、バランスを取り戻すことが治療の鍵です。

アーユルヴェーダは、自然と調和した生活を促進し、個々の健康をサポートする独自のシステムです。自分の体質を理解し、バランスを取りながら健康を維持するために、アーユルヴェーダの原則を取り入れることができます。

どこかに行かなくても自分で出来る事をすれば良いですのでご安心ください。今後は具体的にどういう事が出来るか紹介していきたいと思います。

お楽しみに♡

ヨガスートラ 第1章2節

(Sutra 1.2)

サンスクリット語

“योगश्चित्तवृत्तिनिरोधः॥२॥”

ローマ字

“yogaś-citta-vṛtti-nirodhaḥ”

カタカナ

ヨガシュ・チッタ・ヴリッティ・ニロダハ

内容

ヨガスートラの第1章2節(Sutra 1.2)は、ヨガの要点を分かりやすく説明しています。

このスートラでは、ヨガの目的や実践方法について触れられています。

要するに、このスートラは「ヨガは、心の波動をコントロールし、鎮めることです」と言っています。

つまり、ヨガの目的は、私たちの心が落ち着いて、平穏な状態になることです。

ヨガを実践することで、私たちは心の乱れや乱れた思考を静め、自己探求の旅に出ることができます。

このスートラは、ヨガの基本的なアイデアを伝えるための出発点であり、心の平和と内なる成長を求める人々にとって、ヨガの本質を理解するのに役立つものです。

ヨガは身体の柔軟性だけでなく、心と精神の健康をもたらす素晴らしい方法として知られています。