アイアンガーヨガと更年期

アイアンガーヨガは、B.K.S.アイアンガー師によって開発されたヨガの一形態で、正確なアラインメント(身体の位置合わせ)に重点を置き、そのためのプロップス(補助具)を用いて行います。

更年期の症状を和らげるために、アイアンガーヨガは非常に役立つと言われています。

以下に、その理由とおすすめのポーズをいくつか紹介します。

アイアンガーヨガの特徴

アイアンガーヨガは、身体の正確な位置取りを強調し、そのための補助具(ボルスター、ブロック、ベルトなど)を積極的に使用します。これにより、個々のニーズや体の状態に合わせてヨガポーズをカスタマイズすることが可能です。

更年期の症状の緩和

ホルモンバランスの変動による更年期の症状には、アイアンガーヨガのアーサナや呼吸法が効果的であると言われています。特に、血行を促進し、内分泌系のバランスを整えることで、症状の緩和が期待できます。

おすすめのポーズ

  • サルワンガアーサナ(肩立ちのポーズ): 甲状腺を刺激し、ホルモンのバランスを助ける。
  • セーツバンダアーサナ(橋のポーズ): 自律神経のバランスを整え、リラックスさせる。
  • ヴィパリータカラニ(寝転んで壁に足を預けるポーズ): 下半身の血流を改善し、リラックス効果がある。

注意点

更年期の症状や身体の状態に応じて、適切なポーズや補助具の使用方法を選ぶことが重要です。専門的な指導の下で行うことをおすすめします。

アイアンガーヨガは、緻密で詳細な指導により、更年期の女性たちにも安全かつ効果的にヨガを実践する手助けをしてくれます。更年期の症状に悩む方々には、アイアンガーヨガのクラスやワークショップを探して、試してみることをおすすめします。

ヨガスタジオ・あさかでは

全てのクラスがアイアンガーヨガスタイルです。

正式な認定指導員による指導を行っております。

更年期とヨガ(2)

参考書籍:Iyengar-Yoga in der Menopause

冒頭にBKSアイアンガー師の更年期についてのインタビューがあります。

そこに記されている内容が更年期を迎えている人に勇気を与えれくれます。

私たちが更年期と聞くと、何か良からぬことが起きるのでは?など漠然とした不安を覚えてしまいます。

一生のうちに起きる4つのライフスタイル変化

1、幼少期から学齢期

人生の最初の段階。身体的な学習機関。

2、家族生活期

人生の第2段階では、子供、家族、友人等に焦点が当てられる。

女性が中心となる非常に活動的な時期。

3、リタイア期

人生の第3段階。おおよそ50歳から60歳。

より良い人生のために精神的な修行を強化する時期。

自然の中を散歩したり、瞑想しながら時間を過ごしましょう。

日々のストレスから解放されます。

そして母なる地球と触れ合う。

4、世間からの離脱期

老化と内面の成長の追求。

世俗的なことにやや義務をおいながら放棄すること。

ポイント:アイデンティティの再構築

更年期はライフステージの第3期

ここで私たちは、アイデンティティを見つめ直すことが必要となります。

家庭人として仕事(家事や育児)をしてきた人にとって特に必要です。

誰かの奥さん、誰かのお母さん、⚫︎⚫︎会社の人

社会的な肩書きの下に埋もれさせてしまった自分を失っている人は発掘する必要があります。

実際には何を?(ここからは私の話です)

自分が本当に望んでいる事は何?

好きな食べ物は?

子どもが好きなおかずじゃなくて自分は?

行きたいところはある?みたい映画は?

美術館は?

行きたい国は?旅行に行くならどこに?

初めからそんなに自分をしまい込んでいない人にはピンとこない話しかもしれません。

数年前からアイデンティティ探しをしている私です。

どこに行っても、何をしてもまだしっくりこないことが多いのですが

色々と挑戦してみようと思います。

小さなことでも、我慢したり言えなくて終わることが無いようにしたいかな

ちなみに今年中にやってみたいこと

一人旅(国内もしくは海外)

サーフィン

ちなみに今年やってみたこと

買い物の時に値札で決めない(一番欲しい物意外買わない)

本心を伝える(スマートに伝える方法を工夫する)

眉毛サロン、まつげパーマ(気持ちもクルッと上がる♡)

映画を久しぶりに見に行った

ボディボード(10年ぶりだった楽しかった♡)

スマホゲームを嫌になるまでやった(笑)

更年期とヨガ

アイアンガーヨガでは更年期と呼ばれる時期の捉え方、ヨガで取り組める内容を教えてくれています。

BKSアイアンガー師の娘であるギータアイアンガー師がそれらをまとめた本を出版しています。しかし、現在のところその本はドイツ語での出版のみで日本語訳が出版されていません。

一日も早く日本語訳が出るのを待ち望んでおります。

この書籍は更年期の女性に向けたヨガ実践や生活スタイルのアドバイスを提供し、ヨガが内的な認識と調和に貢献できることを強調しています。

参考書籍:Iyengar-Yoga in der Menopause

著者:Geeta S. Iyengar , Rita Keller , Kerstin Khattab 

更年期の女性へのアドバイスが満載

  1. 運動習慣の適応:
    更年期において、運動習慣を築くことの重要性が強調され、ヨガがその一部として推奨されています。
  2. アーサナの配置:
    アーサナ(ヨガのポーズ)は、閉経前から閉経後にかけて、スパイラル状に配置されるべきです。これにより、個々の体質に合わせたポーズの練習が可能になります。
  3. 内的認識とヨガ:
    ヨガは内的な認識を深める手段であり、異なる文化や信念背景の人々に共通して適用可能です。
  4. ヨガの平等性:
    ヨガは全ての人に平等で、特定のヨガ用具がなくても代替方法が存在します。
  5. 女性のアイデンティティと更年期:
    更年期の女性は、感情やホルモンの変動を経験し、新しいアイデンティティを見つけることができます。

■更年期の女性に対してヨガはおすすめで、内面の調和と自己認識に寄与

更年期において女性の体は多くの変化を経験しますが、ヨガの実践はこれらの変化に対処し、心身のバランスを保つ助けとなります。

アーサナ(ポーズ)の実践は身体的な健康に寄与し、またヨガは内的な認識を深め、ストレスの軽減や感情の安定にも効果があります。

ヨガは個人の体質や背景に応じてアプローチが変わるため、多くの人々がそれぞれのニーズに合わせてヨガを実践することができます。