香川へ
丹下健三を訪ねた。
香川県庁舎(1958)、旧香川県立体育館(1964)
県庁は耐震改修を行い隣地に新庁舎と繋がり利用されている。
一方体育館はバレーボールの公式戦では使えない天井高が仇となったか
解体か?保存か?なのだと
屋根を剥がし、屋外施設として利用しようという案も出ているようです。
オリンピックで脚光を浴びたスケートボードのパークとか、、、、
時代とともに環境は変わります。
その変化に対応できていく建築や人々の思考が大切ですね。
香川へ
丹下健三を訪ねた。
香川県庁舎(1958)、旧香川県立体育館(1964)
県庁は耐震改修を行い隣地に新庁舎と繋がり利用されている。
一方体育館はバレーボールの公式戦では使えない天井高が仇となったか
解体か?保存か?なのだと
屋根を剥がし、屋外施設として利用しようという案も出ているようです。
オリンピックで脚光を浴びたスケートボードのパークとか、、、、
時代とともに環境は変わります。
その変化に対応できていく建築や人々の思考が大切ですね。
今年は酷暑の少ない夏のようで助かります。
それでも日中は37℃を超える気温。
北側の玄関ドアに自作の木製網戸を設え、隣接の個室の間仕切壁を徹去しました。(徹去の傷跡補修はこれからです)
随分と風の通りがいいですし、明るくて、緑も綺麗です。
夜間から早朝は外気を取り込み、日中は窓を閉め外気の遮断と日射遮蔽でエアコン稼働無しでも過ごせます。
この夏玄関先は気持ちが良く、私と猫2匹の寝場所となっているのです。
防犯、突然の降水対策をしっかり行い、夜間通風が出来る建築計画をお勧めします。
出来るだけエアコンに頼ることなく、無理なく過ごせる暮らしはいいものです。
浄土寺浄土堂を訪ねました。
兵庫県小野市
1192年創建
建築は重源、三体の立像は仏師、快慶の作
境内は石段を20段程上った高台にある。
北西の方向から左右どちらかへ迂回し、東又は西の石田を上り境内に入るアプローチです。東の石段を上がると浄土堂の屋根瓦が目に入る。
柱間18尺の3間角の方形、屋根には反りは無く、破風板が水平に廻る。
四隅だけが扇化粧垂木。
堂内に入ると三体の立像と朱色の柱梁が目に飛び込む。これほど美しい仏像は見たことが無い。
通常は格子越しの陽光での堂内だが、この日は京大研究者の撮影中と重なり西面全てを開け放った堂内を体験出来た。高台の立地、西に遮るものは無く陽光の全量を背で受ける阿弥陀像。そして朱色が輝く。
天秤登梁で母屋を受けている小屋組の工夫は見事です。
住職とも少しお話する事も出来た。
国宝認定となる前の荒れた堂内での事、近所の80代の方々が良く語るのは、「ガキの頃は虹梁によじ登って良く遊んだヨ」と
京都・山崎、聴竹居(1928) 藤井厚ニ設計を訪ねました。
室内は中央の居間から各室へアプローチ出来る今ではごく普通の平面計画。居間と繋がるのは玄関ホール、客間、広縁、読書室、台所、食堂。食堂は食い込む様に居間と繋がる。居間と外部が直接繋がるのはクールチューブのみである。だが、窓の無い室とは全く感じられない。それぞれの室は建具や欄間などの開閉により開いたり閉じた出来る。明かり、風、陽光が向こうの部屋、隣の部屋、そしてこの部屋へと自由に巡る。
窓からの風景も窓の開け方、閉じ方の具合で景色の見え方や窓の格子のデザインが変わるのです。飽きることのない設えに感激しました。
一方で最新の危機を導入し、オール電化で暖房、スイス製の冷蔵庫も導入。電力使用量はかなりのものであったと、、、、
一屋一室という藤井厚ニの考え、環境との共生を計画したこの住まい。現代の暮らしにも取り入れたいですね。断熱・気密性能も上がった現代の住まい。そこにパッシブな考えを取り入れてあげれば小さな能力の冷暖房設備で十分暖めたり、涼しくすることは可能になっています。
環境とは熱とどう向き合うか。
そういえば熱(仕事)単位の語源ともなっている
スコットランドのジュールも藤井と同じ造り酒屋の次男というのは偶然でしょうか?
山梨県、富士北麓に建つ十数年の月日を経た住まいです。(富士山の見える住まい)https://studioasaka.com/works/fujisan/
外装の杉材が程よく風化し、周辺環境とマッチしています。建設時に薪ストーブ用にと拾ったどんぐりから育てたコナラは屋根の棟を越えるまで成長しています。周辺環境を読み取り、容を決め素材を選ぶかがとても大切だと実感しています。日常の生活感もしっかりと受け止めているようです。
設計監理:スタジオ・あさか Inc.
既存は1階のコンクリート造が木造の平屋を持ち上げるというスタイルの建物。2階のリビングのコーナーは大きく外に開きバルコニーが廻る。建物全体を大きく覆う寄棟屋根。築40年あまりで手入れが行き届いている。屋根形状は違いますが、旧軽井沢に建つ吉村山荘に良く似た建物。時を経て吉村山荘は1階に寝室、水廻りが増築された。
何方の建物も2階のリビングからの眺望は、木々の上の中で暮らしている様に感じる。まるで鳥になった気分だ。そんな景色をいつ迄も楽しみたいと別棟でエレベーター棟を計画。前室とEVピットだけの10㎡に満たない建築が寄り添う様に建つ。EVの着床は2階のバルコニー。回遊空中庭園を楽しんでから建物内に入るという今迄と違うアプローチがとても良い。
寝室は1日の疲れを癒したい部屋です。窓には杉板の内引戸を設えました。外のガラス戸と無双格子の建具が外部との繋がりに幾つもの変化を作り出します。季節や時間、住まい手の気持ちに寄り添う仕掛けです。
明・暗・風・風景・陽光・影・さえずり
そんなものを感じながら、、、、、
あたりが暗くなり、灯す。せっかくの夜なのだから昼間とはまるで違う雰囲気を楽しみたい。
障子に映る庭の木々と柔らかな灯りが美しい。
灯りが柔らかなペンダント照明
天井に埋め込まれた電灯の下に障子を仕込んだ。
和紙を透過する優しい灯り。
ベッド脇のブラケット。アクリル板に手漉き和紙を貼り込み、
壁に取り付けた杉板の桟に差し込んだ。上下に漏れる灯りと、
手漉き和紙を透過する灯りが綺麗です。デザイン・製作 久保潤一
寝室の掃き出し窓のウッドデッキは緩いスロープで段差無く道路までアプローチ出来ます。車椅子での通行、回転を考慮した幅を確保し、道路境界のコンクリートブロック塀から10cm程スキマを開けた事でモミジやナンテンの緑豊かな小道になっています。室内からも緑を楽しむ事が出来ますし、少し脚が不自由でも外に出るのが楽しみになるようです。
ほんの小さなスペースでも豊かな緑を感じられる暮らしが出来ますね。
地窓を改修して新たに設けたハイサイドライトからは隣家の紅葉や、遠くのケヤキが望めます。
田能の家です
小さな庭にウッドデッキを設けました。敷地境界までデッキを張り出し一部を植栽スペースとしています。お隣りさんの緑とも繋がって奥行きも感じます。植栽はデッキ面に近づけているので一体感が感じられます。リビングのソファーから下草や可憐なお花が見えるのは良いですね。