浄土寺浄土堂を訪ねました。
兵庫県小野市
1192年創建
建築は重源、三体の立像は仏師、快慶の作
境内は石段を20段程上った高台にある。
北西の方向から左右どちらかへ迂回し、東又は西の石田を上り境内に入るアプローチです。東の石段を上がると浄土堂の屋根瓦が目に入る。
柱間18尺の3間角の方形、屋根には反りは無く、破風板が水平に廻る。
四隅だけが扇化粧垂木。
堂内に入ると三体の立像と朱色の柱梁が目に飛び込む。これほど美しい仏像は見たことが無い。
通常は格子越しの陽光での堂内だが、この日は京大研究者の撮影中と重なり西面全てを開け放った堂内を体験出来た。高台の立地、西に遮るものは無く陽光の全量を背で受ける阿弥陀像。そして朱色が輝く。
天秤登梁で母屋を受けている小屋組の工夫は見事です。
住職とも少しお話する事も出来た。
国宝認定となる前の荒れた堂内での事、近所の80代の方々が良く語るのは、「ガキの頃は虹梁によじ登って良く遊んだヨ」と